急性・慢性気管支炎の治療

急性気管支炎あるいは慢性気管支炎とでは、発症の時期によって分類されていますが、主な原因や病状は異なるため、治療方法も異なってきます。
 

急性気管支炎の治療

急性気管支炎の主な原因は、ウイルスによる感染症や細菌感染などが挙げらえます。

原因とされるウイルスは、子供から大人までかかる可能性のある風邪の原因となるようなウイルスです。

多くのウイルスには特効薬がないことが多く、治療は対症療法が中心となります。

但し、インフルエンザウイルスなどが特定できた場合には、抗ウイルス剤を使うこともあります。

対症療法としては、咳を抑える薬、痰の切れをよくする薬、気道粘膜を潤滑にする薬などが処方されることが多くあります。
 
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但し、呼吸困難や酸素飽和度の低下が見られる場合は、入院にて酸素吸入が行われることもあります。

小児(特に乳幼児)に関しては、喘息のような「ぜいぜい」とした呼吸となることがあり、気管支を広げる薬が使用されることもあります。

一方の細菌感染の場合では、抗生物質が用いられることが多くあります。

二次的に細菌感染を起こすことがあるため、予防的に抗生物質が使用されることもあります。

家庭にて経過をみる際には、痰の切れを良くするために加湿器などを用いて部屋に湿度を保ったり、水分補給を心掛けることが大切です。
 

慢性気管支炎の治療

慢性気管支炎とは、現在では肺気腫とともにCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれています。

喫煙や有害物質などが原因となり、気管支に慢性的な炎症が起こり、気管支の粘膜や肺の細胞が傷ついてしまう病気です。

急性・慢性気管支炎の治療傷ついた気管支の細胞を治療にて、元に戻すことは困難になります。

しかし、慢性気管支炎や肺気腫の進行は緩やかですので、早期に適切な治療を受けることで進行を遅らせることが可能です。

慢性気管支炎の治療の基本は禁煙です。

ニコチン代替療法なども条件によっては保険適用となります。

家庭や職場などでの受動喫煙が原因となっている場合には、家族や職場の協力が必要になります。

息切れや咳・痰といった症状を軽減するには、気管支拡張薬や咳止め、去痰剤などが処方される場合があります。

高度な呼吸困難といった症状がある場合には、自宅での酸素療法が導入されることがあります。

また、慢性気管支炎では感染予防も大事となり、感染症によって急性気管支炎や上気道炎(風邪)を併発することで、気管支の炎症が進行してしまいます。

インフルエンザに対しては、予防的なワクチン接種が推奨され、日頃の手洗い・うがい・マスク着用などの感染予防策も大切になります。
 

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